「いまここ瞑想」をはじめてみませんか?

マインドフルネス(ヴィパッサナ)を多くの人に体験してもらいたい。

そのために、本質を変えずに、できるだけ敷居を下げたイントロダクション を模索するプロジェクトです。

瞑想に興味があるけど、 はじめ方が分からないという人向けのサイトです。

失敗談の記事

よい記事を見つけたので、紹介します。

How meditation killed my creativity and made me more stressed

あるベンチャーキャピタルの共同創設者である ステファノ バーナディ さん がマインドフルネスを実践して、よくないことが起こったという話です。

マインドフルネスの実践方法をインターネットで入手し、 1日10分か、ストレスを感じている時にはそれ以上の瞑想を行いました。

日常生活では、自分が行っていることや、口の中の食べ物、 皮膚の上を流れる水、息づかい、街の喧騒などに集中する という方法でマインドフルネスを実践したそうです。

「瞑想を数カ月間続けた結果、自分の中で何かが完全に変化したのを感じた」 とのことですが、変化はよくない方向だったとのことです。

瞑想する前は、膨大な知識を取り込み、常に頭の中でアイデアを比較衡量し、 物事のできるだけ多くの側面を読み取ろうとしていました。

いつもは、通勤電車の中でもオーディオブックを聞き、 自分の人生やビジネスにインパクトをもたらすものは何かを考え、 寝る前もベッドの中で意識がなくなるまで思考し、 シャワーを浴びている10分間で思いも寄らないアイデアを得ることもありました。

しかし、マインドフルネスを実行し、 電車の中で人々の息づかいや景色を感じ、 ベッドでは頭を空っぽにして体の重さに意識を向け、 シャワー中は皮膚の上を流れる水滴を感じてリラックスしたところ、 それまでに感じていたアイデアや創造性は全て消え去ってしまったそうです。

彼の創造性は、本を読み、考え、読んだ物が 人生やビジネスにどう適用できるかを 確かめようとすることで生み出されていました。

しかし、マインドフルネスを実行したことで、 考える時間が減り、創造性がなくなったそうです。

そして、彼はマインドフルネスを行うことを中止すると、 再び創造性は戻ってきて、集中すべきことに集中できるようになったそうです。

「マインドフルネスのやり方を間違えたのかもしれないが、 もしかすると全ての人に向いている訳ではないのかもしれない」 という締めくくりです。

何が問題だったのでしょうか。

彼は、マインドフルネスを実践することで、 「集中力が増し」、「創造性がさらに増す」ということを 『期待してしまった』のではないでしょうか。

「集中力が増し」、「創造性がさらに増す」のは、結果であって、 それを目標にしてマインドフルネスを実践すると 期待外れになることがあります。

彼の場合、「集中して、創造性を発揮している普段の自分」に 気づきを置いて、マインドフルネスを実践すれば、 よかったのだと思います。

ただし、「思考している自分」を瞑想の対象にするのは、 高度なレベルに達していなければ難しいのです。

そのため、慣れないうちは、体の動きや感覚という基礎的な対象で 「思考」を観察する五力を鍛えないとダメなのです。

ここまで、集中力と創造性を持っている人が 瞑想を断念してしまうのは残念です。

でも、彼がこのような失敗談を発表したのは良いことです。

そして、いつの日か気づいてくれることを願います。

その体験は、失敗ではなく、成功だったのだと。

体験は全て正しいのです。

ひょっとすると、彼は既に「自分の思考を観る気づき」 を発動できるレベルにいたのかもしれません。

それなのに、マインドフルネスという形式にこだわったばかりに、 対象の取り方を誤ったのかもしれません。

あるいは、形式にとらわれて、ヴィパッサナの気づきではなく、 サマタの気づきを持ち続けた結果なのかもしれません。

いずれにしても、同じような体験をして、瞑想を諦める人を減らしたいものです。

ちなみに、私はこの記事を書きながら、 「自分の実践している瞑想こそが正しい」という執着が心にないだろうか? と注意しながら、記事を書いている自分を観察しながら書いています。

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